今年最後の美術鑑賞という事で、上野の森美術館で開かれている「ゴッホ展」を見に行ってきました。
会期も残すところ、来年の1月13日まで、年末だし、最初の頃と違って空いているかなと思ったのですが、やはり人気な画家なので、チケット購入は4〜5分並んで買えたのですが、会場は混んでいました・・・・。
もう少しゆっくり見れたらいいのにね・・・。
いつものように、音声ガイドを購入して鑑賞。今回のナビゲーターは女優の杉咲花さんです。それと、ゴッホの弟、良き理解者、テオ役は俳優で声優の小野賢章さんが担当しています。やっぱり、音声ガイドがあったほうが、いいね〜理解が深まりますね。😄
前半はハーグ派からの影響を受けた絵画(ミレーの落ち穂拾い等から)、全体的に重く暗い色調で、後半は一転、印象派の作品や明るい色鮮やかな印象派の影響を受けたゴッホ独特の画風の絵画が展示されています。印象派の画家たちを売れない頃から支えた画材屋のタンギー爺さんの肖像画もあります。やはり、今回のメインの「糸杉」は良かった〜糸杉が天に向かって、うねうねと動いている様は凄いです。あの「星月夜」を思わせる空の揺らぎとうねりの空気感も凄いです。
私には、この「糸杉」には、10年以上も、ちょっと拘りがあって・・・・・宮沢賢治の詩集、心象スケッチ「春と修羅」をご存知でしょうか?この賢治の「春と修羅」中の作品、春と修羅(mental sketch modified)は賢治がゴッホの糸杉か星月夜の作品を見て影響を受けたのではと推測しています。ゴッホの糸杉のうねうねしている躍動感を、この詩の作品の中で段落ちや行替えを駆使して糸杉の絵画的描写をしているのではないかと推測しています・・・。
作品の中の(聖玻璃の風)はゴッホの画風の、あの渦を巻いている空気感・・・風、揺らぎ・・・(ZYPRESSEN)は、ドイツ語でザイプレッセン、サイプレス・・杉の木・・・糸杉のことですね。賢治の詩の空の揺らぎや糸杉のうねり、気持ちの昂ぶりや満たされない心の葛藤をこらら青空文庫で確認してみて下さい。
「恋と病熱」の次の作品、「春と修羅」(mental sketch modified)です。
青空文庫→https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/1058_15403.html
(あくまでも私の妄想です。でも、あの糸杉や風が見えるのです、うねうねと揺らぎが・・・確かに。)・・・・。😅(おやじ!・・妄想力が凄いな・・・。)
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